私たちが取り組んでいる仕事の一つに、ボンディングの基板に導電性のペーストを塗り、その上にチップを配置する装置の開発があります。この装置では、フラッシュメモリ向け技術とは大きく異なる技術が要求されており、今までとは一味違った技術開発をしなければなりませんでした。今後、中国市場への拡販を進めるためにも、この技術の確立は不可欠なものとなっています。
新規に作る機種は5~6年に一台ほどです。日々の主要な仕事はお客さまのご要望に合わせたカスタマイズや既存機のリニューアルで、常にいくつかの案件を並行して進めています。新規のお客さまに向けたデモンストレーションも技術者が担当する重要な仕事の一つであるため、営業スタッフに同行して技術に関する解説をしたり、問題発生時に原因の究明にあたったりします。トラブルが起きたときは、装置がどのように使われているのかを自分の目で確かめることが重要なのです。そのため、コロナ前は韓国やシンガポール、マレーシアなどのメモリ製造工場をよく訪れていました。
この仕事の難しさは、ニーズに柔軟に対応し、スピード感を持って作業を進めなければならない点です。また、未知の領域で開発を行うときは、貪欲に知識を吸収しながらチャレンジする必要があります。私が主に担当しているのはメカまわりの設計・評価業務ですが、モノづくりでは電気やソフトウエアに関する知識も必要となります。さらに、他分野の技術者と調整を図る必要もあるので、周囲と協力しながらコミュニケーションをとる機会は多い仕事ですね。
参加企業 ファスフォードテクノロジ 株式会社 製造、機械、精密・電気・電子機器
リーダーとして広範な知見が要求される業務を担当し、自身の成長を実感!
先端開発プロジェクト
五十嵐 維月- itsuki ikarasi -
2017年入社