就活TipsTips
筆記試験対策
入社試験時に行われる筆記試験や適性検査。さまざまな視点から入社希望者を振るいにかけることになるテストに、どう立ち向かい、どうアピールしていくか、あなたの能力が試されます。
採用テストにはどんな形式があるか、大まかにみてみると、「SPI」「CAB」「GAB」などが企業によって実施されています。県内でも導入している企業が見受けられます。しっかり対策をし、万全の態勢で臨みましょう。
また、企業によって独自の一般常識問題、時事問題などが出題されることもあります。
能力・性格適性検査で分かること
SPIとは?
SPIとはSynthet(総合的な) Personality(性格・個性) Inventory(評価)の略で、総合的な人材評価を深めるための適性検査のことを指し、「業務遂行能力」「職業適性」「性格・個性」を総合評価します。1974年、ミネソタ大の心理テストMMPI(Minesota Mutiphasic Personality Inventory)をベースに開発されました。
大きく分けて3種類のマークシート検査によって成り立っています。
言語能力検査(国語問題)
「同意語」「反対語」「慣用句」「ことわざ」「長文読解」など国語能力を問います。知識・読解力など総合的な力が試されます。
非言語能力検査(数理問題)
中学~高校の数学及び理科が出題されます。「虫食い計算」「方程式」「鶴亀算」「速度」「物理」などによって構成されており、判断能力・思考能力・作業の速さ・正確性などが問われます。
性格適性検査
数多く出題し、情緒的特性・行動的特性・意欲的特性・性格類型等を診断し、職務適性を測定します。
上記検査では「誤謬率」といって、時間がない・分からないなどの理由で適当にマークした部分もきちんとチェックされます。留意しなければなりません。
また、性格適性検査で注意しなければならない点は、「今まで嘘をついたことがない」といったひっかけ問題です。これは「ライ・スケール(嘘つき度)」と呼ばれ、解答そのものに対する信用度が著しく低下します。
同じような設問が出される場合もありますが、一貫とした答えでなければ矛盾も生じます。このあたりにも注意が必要です。
習うより慣れよ! 能力問題
数多くの問題を解くことによって、問題の傾向や対策がつかめてきます。問題集で傾向を知り、学校主催の模擬試験などにもトライしながら、リズムをつけて学習していきましょう。
CAB・GABとは?
CAB及びGABは近年、シェアが伸びてきた能力・適性診断テストです。CABはコンピュータ業界、GABは金融・コンサル業界等で主に採用されています。
CAB
内容
- 暗算:50問
- 法則性:40問
- 命令表:50問
- 暗号:39問
- 性格:68問
解説
SE・プログラマーなどコンピュータ業界で必要とされる能力を測定し、適性を診断します。また、性格テストでは「抑圧に対する耐力」「リーダーシップ」「協調性」など、好業績を上げる社会人に必要な能力も診断します。
GAB
内容
- 言語理解:52問
- 計数理解:40問
- 性格:68問
解説
GABは、マネージャー適性だけではなく、職種に対する適性についても診断します。性格テストはGABと共通です。
SPI、CAB、GAB以外にも、最近ではより短時間かつ簡単に能力・性格判定が可能なIMAGES、インターネット経由で試験を受けるWebテスト、また古くからの業務検査法のひとつとして活用されているクレペリン検査など多種多様なテストがあります。
性格テストはあなたの「変化しにくい」分野をあぶり出す
性格テストはあなたの持って生まれた資質を研究や実績を通じて得たノウハウを基に測定します。模擬試験で得た結果を見て「自分とは違う?」と思うことがあるかもしれません。「外側から見ればこんな風に見えるかもしれない」程度に見て、自分の気持ちに素直に答えましょう。
一般常識・時事問題
企業によっては独自に一般常識問題や時事問題を採用テストに盛り込んでいるところがあります。一般常識問題では、国語力や英語力、数学などの基礎能力を問うことが多いようです。それほど難しい問題が出るとは限りませんが、何の準備もせずに試験を受けるよりは、最低限の準備をしておくことが必要でしょう。
また、時事問題に関しては、日ごろから新聞やテレビ・ラジオのニュースに対してしっかりとアンテナを張っておきましょう。特に山梨の就活では日本や世界の流れに加えて、県内の動向に対する理解力も必要です。山梨日日新聞・山梨放送では「あなたのいちばんメディア」として、県内のさまざまな情報をお届けしています。「就活のTips 業界・企業研究編」の「研究ツール」を参考に対策してみましょう。